【WORLD END MAN 1stアルバムリリースパーティー~雪降る新宿に燃え盛る地獄エンターテイメント】


(参照:http://9spices.rinky.info/event/2019-02-09-2/

やっぱり経験。

努力を重ね、たくさんの経験を積んだ結果が人を大きくするし、最強にする。

そんなことを学んだ、WORLD END MANの1stアルバムリリースパーティー@新宿について、その様子を書いていこう。

 

 雪が舞う2月の新宿。

闇夜に白い雪がロマンチックに輝く空の下の地下世界では、残虐なエンターテイメントが繰り広げられ、参加者の心は、身体は、燃え盛っていた。

歌舞伎町にあるライヴハウス、ナインスパイスは、地獄という名のテーマパークと化した。

 

2019年2月9日。

この夜は、WORLD END MANが昨年12月に発表した、素晴らしくブルータルでえげつないのにキャッチーなアルバムのリリースパーティー。

バンド、及び、昨年12月リリースした待望の1stアルバムについては、本ブログでも取り上げたので、こちらをお読み頂きたい。

今回のブログでは、彼らの圧巻のパフォーマンスに焦点を絞り、書いてみよう。

 

まずは一言。

WORLD END MANのアルバムを気に入った方、彼らのライヴを観に行きたいな〜と少しでも思った方。そして、日頃の生活で溜まったストレスを爆発させたい方。

彼らのパフォーマンスを肌で感じにライヴハウスへ行こう。

間違いなく満足できる最高のショーが見られるから!」

 

やっぱホンモノになりたかったら、数をこなすこと。

それも質の高い数。

思考錯誤して、高品質な経験を積めば、それは誰にも負けない力となり、本番でエグいパフォーマンスとなる。

  

19歳で渡米し。本場アメリカのデスメタルに身を置き音楽生活スタートさせたヴォーカルKiyo氏。

海外生活なんてただでさえ生き抜くのに必死だろう、ましてやアメリカだ。

英語がきちんと喋れないと舐められるし、生活なんてやっていけない。

そんな国で過酷なバンドの世界、それもデスメタルに身を置き、バンドの顔となるシンガーとして活動していた。

そこできちんと結果残し、バンド仲間ができたから、彼は海外の仲間であるCarnal Decay日本へ呼び、東京大阪ツアーもやってのけるし、WORLD END MANは海外でも注目され、欧米のデスメタルフェスに呼ばれ、欧州ツアーも実現させる。

 


(参照:https://toppamedia.com/news-world-end-man-eu-tour/

 Carnel Decayとのツアー、欧州ツアーの全記録は、Kiyo氏のブログにて確認頂きたい。

凄い濃密なツアーであること、各地で大いにWORLD END MANは盛り上がったことが分かる。

僕がここで知ったように述べるのも大変失礼な話だが、想像するにその苦労はかなりのものだろうし、切り抜けてきた根性と努力は尊敬に値する。

そうして闘ってきた結果がこのパワーなんやと思うと、書かない訳にはいかなかった。

 

ただ凄いんじゃない、そこには理由がある。

 

もちろんフロントマンだけ良くてもショーは成功しない。

彼に呼応する楽器陣も只者ではないんだ。

 

音源を聴く限り、かなりの音数で、ヘヴィな歪みを効かせては悪い音を出すバンドだ。

複雑な転調も多数。

こういうヘヴィで速いバンドはいくつもライヴハウスで観たことがあるが、どうも音が潰れたり、何をやっているのか分からない傾向にある。

しかしWORLD END MANのプレイヤーたちは、一つ一つ音を丁寧に聴かせるから、曲の輪郭もはっきり分かる。

だから、彼らのデスメタルの持ち味、

『強烈にブルータルなのにキャッチーで飽きず、乗れる』

がライヴでも体感できる。

 

演奏者4名のテクニックに裏付けされる個人として、バンドとしての練習量、センスにも脱帽すると同時に、

このキャッチーさ…。ん、デスメタルの入門アルバムとして言われるのも納得!

オーディエンスの盛り上がりもかなりのもので、この地獄みたいな音世界を楽しんでいる。

暴れ回る閻魔大王を観て、地獄民は皆笑顔で狂喜乱舞するという地獄絵図。

これがWORLD END MANがライヴハウスに作る世界であり、オーディエンスは皆笑顔になる。

ブルータルだがキャッチ―、地獄だがエンターテイメントとは、こういうこと!

 

2018年欧州ツアー時の映像を見つけた。

この日演奏された曲もこの動画で確認できるので、是非、この文章と共にご覧頂きたい。

彼らのパフォーマンス力、そして、海外でも観客を沸かせる力があることを証明できる。


WORLD END MAN – Brute 20th anniversary / indoor death metal festival


World End Man dBs Utrecht NL 26 8 2018 snippet 4 00707

 

そんなWORLD END MANが対バンに選んだのは、この4バンド。

僕は今夜WORLD END MAN自体を初めて観るのだが、この4バンドも初めてなので、自分の純粋な反応を見てみようと、事前に音をチェックすることも無く、挑んでみた。

 

【Sable hills】


Sable Hills – “The Chariot” (Official Music Video)

巧い、ん、巧い!

所謂メタルコアって呼ばれるバンドは、どうもまだ馴染みがなく。

似たようなゴツい、メカニカルなリズムで、デスヴォイスで歌い上げるバンドばかりであんまり個性がないと思っていたけれど。

このバンドは、メロディーがしっかりあるし、曲調もいろいろ引き出しがあり、観ていて飽きなかった。

ギター2人のハーモニーもピッタリ揃うし、上手の7弦ギターのトーンか綺麗でギターソロもストーリー性がある。

今後注目していこう!

toppamedia.com

 

【Earthists】


EARTHISTS. – LEAVES (Official Music Video)

いくつもの複雑なリズムを巧みに織り込み、知的に攻めるスタイルは、凄いけど。

哲学的な様相は、研究していけば面白いんだろうけど。

キャッチーさがなく、この日のオーディエンスは、ついていけなかった様子。

また曲が似たり寄ったりで、ショー全体に起伏を感じられなかった。

 

独特の世界観を持っていると聞いたので、非常に楽しみにしていて期待が高かっただけに、残念。

 

海外での経験もあり、海外のレコード会社と契約しているし、フルアルバムは2枚も出しているから、実力はあるはず。またの機会にしっかりと!

 

www.earthiststokyo.com

 

【BLIND SIDE】


BLINDSIDE “Never Feel Our Pain”(Official Liveclip)

 

暴走ハードコアバンドの登場に、オーディエンスが大爆発した!

 

暴れたい…って人たちが多くいたこの夜。

SABLE HILLSやEARTHISTSで今一つ動けなかったが、初見でも分かる、暴れ易いサウンドを爆音全開でぶっ飛ばしてくるハードコアバンドに会場内は大いに盛り上がった、

モッシュはデカイし、腕振り回すウィンドミルやる人、回し蹴りする人らが何人も。挙げ句の果てにバンド仲間がマイク取ったり、ヴォーカルが客席にダイブしたりと、いい意味で大混乱!

曲調と異なり、ヴォーカルの方は非常に礼儀正しく、観ていて気持ち良かった!

 

【Victim of deception】


Victim of Deception / Mortal Prediction (Official Audio Stream)

んーリハーサルできなかったのか、セットチェンジでかなり時間を要した。

ヴォーカルチェック多数…そして始まれば。あれ?ヴォーカルの声が完全に埋もれている。

熱心なファンもステージ前にいたから、本来の彼らの力はもっとあるんだろうけど。

この日は難しかった。

また次回観る機会があれば、本来の力をぶつけてほしい、という感想をこの日は持ったのだが、いろいろと調べていくと、若いが実力があり、また深い哀しみを乗り越えて活動しているバンドとのこと。

きっとまたどこかで観る機会があるだろう。

状態が良い、彼らのパフォーマンスを一度、観てみたい。

 

そしてこの後、満を持して、WORLD END MANの登場。

オーディエンスの大熱狂とバンドのパフォーマンスの充実っぷりは前述の通り。

 

ほんま期待以上のショーに大満足。

また近いうちに彼らのライヴを観る予定ができた。

その日まで、デスメタル入門アルバムである彼らの1stアルバム、”Use Your Knife”を引き続き、聴きまくろう。

 

大阪でのリリースパーティー時の映像です。

この爆発…きっと皆さん、生で観たくなったでしょう。

 

USE MY KNIFE

USE MY KNIFE

 

 

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この記事を書いた人
音楽ライター「監督」

音楽ライター。昭和の末に生まれ、平成の大阪で育ち、革ジャンを羽織り、ロックシャツを着て、ベルボトムに下駄で東京の街を闊歩する。「音楽は耳で観る映画」をテーマに、音楽から感じるイメージを文章にし、ライヴレポートやライナーを書いています。

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