【今週の通勤BGM~僕を奮い立たせた音楽、僕を癒した音楽~vol.4】

さて、通勤BGM第4週目。

というか、先月末なんでけっこう前…遅くなったから正直季節外れなネタやけど、いってみよう!

10月29日(月)

・出勤+帰宅:HELLOWEEN ”Keeper Of The Seven Keys” (1987)

KEEPER OF THE SEVEN KEYS

KEEPER OF THE SEVEN KEYS

 

「俺は生きてるんだーーーーーーーーー!!!!」

月曜日の朝、仕事が憂鬱な朝。

激しめの、暴力的な音楽で武装するのも良いが、美しいメロディーをハイトーンヴォイスで、こう歌い上げるのも気持ち良い。

10月末、世間はハロウィン。

ということで、へヴィメタル史における最重要バンドの一つ、ドイツのHELLOWEENを聴く時期。そのバンドが世界的に注目を集めたのがこのレコード。

邦題は堂々たる、『守護神伝』

爽やかな秋晴れの空の下、HELLOWEENを楽しもう!この親しみやすいメロディーの曲を!
このただのハイトーンではい、オペラ歌手のような深みと演技、そしてポップ性を兼ね備えた美声を!

これが気に入った君は、複数あるヘヴィメタルのジャンルの中でも欧州を中心に強大な勢力を巻き起こしている、『メロディックスピードメタル』『メロディックパワーメタル』の数々の名盤を楽しんでほしい。

なんせ、このHELLOWEENがその礎を築いたのだから。

【Halloween】


Helloween – Halloween (1987)

80年代らしいダサいミュージックビデオ。本来は13分超えの大曲を5分程度に縮めたもの。13分のオリジナル版も聴き手を飽きさせない、キャッチ―なメロディーの連続は見事。

【A Tale That Wasn’t Right (Live ’92)】


Michael Kiske – A Tale That Wasn’t Right (Live ’92)

このレコードで多くの作曲を手掛けたカイ・ハンセン。その相棒、ヴァイキーことマイケル・ヴァイカートが書いたのはこの曲、泣きのギターが光る一曲のライヴ。

冒頭のヴァイキーの泣きのギターソロから悶絶…感涙。

同郷の泣きのギタリスト、マイケル・シェンカーとはまた違う、渋みがある泣きっぷり。ライヴ版で聴くと、けっこうベースラインも魅力なんだと発見。

【Follow The Sign】


Helloween Follow The Sign Live

こちらはヴァイキーとカイの共作。大曲”Halloween”の次にくる美しい泣きのギターのインスト。このバンドってギターのイメージが無かったから、この2本の泣きのメタルギターが炸裂するインストにはびっくりした。

いやぁ、美しい。仰々しいドラマチックな曲を締め括るにふさわしい。

これは何年のライヴ映像か分からんけど、素晴らしい。オフィシャルじゃないけど、美しいから載せる。美的へヴィメタル、美的ロックの極みがここにある。

【I’m Alive (Live ’87)】


Michael Kiske – I’m Alive (Live ’87)
「俺は生きてるんだー!」と爽やかに、空高らかに、叫ぼう!

マイケル・キスクの美的オペラティックヴォイスが炸裂。

【Future World (Live Hell On Wheels, Minneapolis 1987)】


Helloween – Future World (Live Hell On Wheels, Minneapolis 1987)

今も弾き続けられている曲。このギターリフがダサいな~と初めて聴いた時思ったけど、なんか病みつきになる。

と言うか、このライヴ版。MCでキスクは、「Funny Song」って紹介してる笑

途中の、キスクのハイトーン絶叫と共に聴ける剣と剣がぶつかる音が何とも!

10月30日(火)

・出勤+帰宅:HELLOWEEN ”Keeper Of The Seven Keys” (1988)

KEEPER OF THE SEVEN KEYS

KEEPER OF THE SEVEN KEYS

 

 前日から始まった、ハロウィン直前のHELLOWEEN days。

2日目は、これも大傑作、HELLOWEENの名盤。

前日に聴いていた“Keeper Of The Keys”は、本当は2枚組だったが、アレンジなどが不完全の為、1枚としてリリース。翌年の1988年に、そのアウトテイクなどを集めてリリースしたのが、このPt2。

僕が持っているのは、Pt.1とPt.2が一緒になった2枚組で、それぞれの作品のシングルB面曲がPt.2の最後に加わったヴァージョン。

今作は、HELLOWEENらしさが出ている。Pt.1と比べ、ヴァイキーの曲が圧倒的に増えており、ハンセン作曲が少ない。キスクも2極に増えた。

前作と比較してこちらは、まず冒険エピックファンタジーゲームのような、恐竜の鳴き声から始まる勇壮なインストからスタート。そこからもう名曲の嵐…

このレコードは本当に多彩。

前作は、ほとんどカイ・ハンセンが書き、彼のトレードマークのようなスピードあるキレの良いメタルであったが、今作はHELLOWEENの持ち味であるスピードはもちろん、ポップでコミカルなテイストも聴かれ、「へヴィメタルバンド=かっこいい」の図式ではない、ユニーク・コミカルって言葉が入っても成立するってことを照明した作品。

そんなユニークな曲をたくさん書いたのが、前作では、かなり渋いブルーズ調のギターソロを聴かせ、その渋い表情にピッタリのギターを弾いていたヴァイキー。

今も必ずライヴで演奏される定番の”Eagle Fly Free” ”Dr. Stein”だけでなく、13分超えの大曲”Keeper Of The Seven Keys”もリスナーを飽きさせない見事な曲に仕上げている。

そしてマイケル・キスクも本編では2曲書いているが、なんといってもレコード全編で素晴らしいハイトーンオペラティックヴォイスを轟かせている。

今やプロレスラーみたいな巨漢だが、デビュー当時は美男子。実は一時期メタルを離れ、優しいメロディーのポップな曲を歌っていた。

どこかの記事で読んだか、伊藤政則のラジオで聴いたか忘れたが、メタル界の悪魔的なものや邪悪なものを歌った曲が多いことに嫌になったとか…メタル界の良心、宝といっていいだろう。

カイ・ハンセンも2曲だけ書いているが、そのうちの1曲がドラマチックスピードメタルの完璧曲で、爽快さと勇壮な男の姿を爽快なスピードに乗って描く”March Of Time”。

そして忘れてはならない”I Want Out”。改めて気づいたけど、カイ・ハンセンって天才。

【Eagle Fly Free】


Helloween – Eagle Fly Free

オフィシャルの映像が無かったので、当時所属していたNoise RecordsのYouTubeより。
歌詞のポジティヴな勢い、伸び上がるメロディー、士気高めていくスピードの良いギター…完璧。そして面白いのは、間奏では、ギターのみならず、ベースソロ、ドラムソロも入るってとこ。

【Dr. Stein】


Helloween – Dr Stein
正直、このユニークというか、コミカルと言う曲、何がかっこえぇねんって思ってたけど。

これ聴くと、ワクワクして笑顔になれるねんな~。こういうコミカルも堂々でき、その他の曲の中に入っても違和感なく気持ちよくセットリストに組み込めるのが、HELLOWEENの凄味。

人の良い、コミカルなバンド。

【I Want Out】


Helloween – I Want Out (1988)

ヘヴィでかっこいいのがHELLOWEENではない。だってこの始まりのギターなんて、かっこいいとは言い切れない。

けど、リスナーの気持ちを好転させ、気持ち良くさせる力を持っている。そして、コーラスに来たら皆でこう叫ぶ、

「俺は抜け出すんだ」

自分の人生を生きるんだという強い意志を皆で叫ぶ。

年に一度のメタルフェス、ラウドパーク。

さいたまスーパーアリーナの大会場で、メタルに復帰したマイケル・キスクとカイ・ハンセンが入ったバンド、UNISONIC。ラストはこの曲で、会場いっぱいのジャパニーズメタルキッズと共に大合唱。

僕もこの場にいたが、とても、とっても。気持ち良かった。

その映像がこちら。

【UNISONIC / I Want Out (Loud Park 2011)】


UNISONIC – I WANT OUT – Loud Park 2011 Japan

この大合唱を観よ…

【Unisonic – March Of Time (Live at Wacken 2016)】


Unisonic – March Of Time (Live at Wacken 2016) [HQ]

HELLOWEEN版では良い映像がなかったので、この流れでUNISONIC版を。

どうしても勇壮さとドラマチックさが。

10月31日(水)

・出勤:HELLOWEEN ”Straight Out Of Hell” (2013)

Straight Out of Hell

Straight Out of Hell

 

僕は、HELLOWEEN党ではない。

やっぱどこかコミカルな印象があるのが、ストレートにかっこいいと思えなかった。

しかし、こうして初期傑作であり、メタル界でも後続に影響を与えまくった名作と呼ばれる”Keeper Of The Seven Keys Pt.1 & 2”を聴くと、やっぱり素晴らしい。

ポジティヴなフィーリングがいっぱいの元気が出るメタル。ユニークなフレーズやメロディーもリスナーを笑顔にさせる為のもの。

正直、最近世間に疲れ、残念に、やるせなく思うことが多いのだが、そんな時、HELLOWEENの音楽が僕の心を救った。

そしてこれだ。

キスクが脱退し、次のヴォーカルはアンディ・デリス。

ハイトーンシンガーではない、ハスキーな声。しかし個性的な声は、決して男らしくかっこいいわけではないが、聴いていて気持ち良いし、彼の人柄の良さも感じるMCや表情から、HELLOWEENにピッタリ。

ちょいちょい聴いてはいたものの、買うまでには至らなかったHELLOWEEN。

しかし、いつも読んでいる、METALGATE BLOGってブログで大絶賛しているのを読み、視聴してみたらなんかゾクッと興奮して、これはと。

買ってみたら大正解!

ユニークなメロディーや多彩なリズム、典型的なスピードメタルと、Queenのあの曲のメタルヴァージョン?ともいうべき“Wanna Be God”とかタイトルがジョーク満点の”Asshole”など。クールなヘヴィメタルというより、HELLOWEEN印のポジティヴ・コミカル・メタルをこれでもかと堪能できる。

【Nabataea】


Helloween – Nabataea (2012) HD

1曲目にして、ミュージックビデオが制作された曲。中近東的なギターイントロから始まる冒険的なロマンを感じさせる曲。

【Straight Out Of Hell Live 2014】


HELLOWEEN Straight Out Of Hell Live 2014

ベースのマーカス・グロスコフは2曲提供している。”Far From The Stars”とこの曲なのだが、どちらとも典型的なHELLOWEEN曲。ポジティヴなフィーリングいっぱいの目ロディックスピードメタルナンバー。

こちらはそのオフィシャルライヴクリップ。

・帰宅:POWERMAD ”Absolute Power” (1989)

Absolute Power

Absolute Power

 

 10月31日の渋谷。ハロウィンに狂った若者だらけ、警察が出動するほどの地獄絵図。こんな場所に行くべきではないんだが、どうしてもこの日発売のCD、青春のバンドのCDが欲しかった。

それは、筋肉少女帯。

しかしこの地獄を通り抜けねばならない。そこで選んだのは、このB級スラッシュメタルの名盤!!!!

へヴィメタル史の中でも有名ではないけど、マニアウケが凄いこのレコード。なぜ僕はこれを買ったのか。

大学4回生の頃。京都は新京極の商店街入る手前に中古レコード屋さんがあり、そこで偶然見かけたこのCDになぜか惹かれ、ジャケット買いしてしまった。この奇妙なアートワークに全然聴く気にならなかったが、ジワジワとその魅力に取りつかれていく。

何といってもビックリしたのは、ハリウッドの鬼才、デヴィッド・リンチ監督の映画、“ワイルド・アット・ハート”にてこの曲がメインテーマの如く、何度も何度も流れる。

主役の若者カップル、ニコラス・ケイジにローラ・ダーンがクレイジーに暴れまくるのが、1曲目のこいつ!


POWERMAD – Slaughterhouse (Wild at heart)

さてさて、この筋骨隆々の暴走ギターのスピードナンバーにハイトーンが炸裂する。

しかしこれ、面白いのが、クラシックの要素も聴ける曲がある。それがミュージックビデオにもなっているこれ。

【Nice Dreams】


Powermad – Nice Dreams (HQ)

なかなかかっこよくないか?

僕は音楽狂の前に映画狂。

メタル的にも映画的にも最強なこのB級超絶名盤をよく手に入れた。情報知らぬまま。大学4回生の僕を褒めてやりたい。

アルバムタイトル、”Absolute Power (完全なる力)”という名の通り、筋肉質の音楽。

11月1日(木)2日(金)

・出勤+帰宅:BEHEMOTH ”I Loved You At Your Darkest” (2018)

アイ・ラヴド・ユー・アット・ユア・ダーケスト【日本盤限定ボーナス・トラック収録】

アイ・ラヴド・ユー・アット・ユア・ダーケスト【日本盤限定ボーナス・トラック収録】

 

前から気になっていた作品。

しかし小遣いの関係からなかなか気安く新譜は買えない…のだが、ハロウィンの地獄絵図の結果、また日頃のストレスたまった日々の中、試聴してみたら、やっぱり雷が落ちた感覚に。

ただここはぐっと我慢してレジへ。

しかしレジのお兄ちゃんがこういった。

「今月で700ポイントくらい失効になりますけど」

「今月って今日ですよね…ちょっと待ってください」

迷うことなく、BEHEMOTHを手に取りレジへ。1000ポイント分使った。

その日以来ずっとこればかり聴いている。翌週もそう。

さてさて、僕のハマりっぷりは、このブログの記事を読んでくれたら分かります!
www.anotherstyle.net

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この記事を書いた人
音楽ライター「監督」

音楽ライター。昭和の末に生まれ、平成の大阪で育ち、革ジャンを羽織り、ロックシャツを着て、ベルボトムに下駄で東京の街を闊歩する。「音楽は耳で観る映画」をテーマに、音楽から感じるイメージを文章にし、ライヴレポートやライナーを書いています。

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