先週もなかなか過酷な週だったが、そんな日々を助けたのはやっぱり音楽。
会社から帰る時も、メロウな感じの音楽を聴くことはなかった。
というのも、帰宅後も飯食ってから仕事とか、軽く仮眠して眠気を取り、新聞配達やパン屋さんよりも朝早く起きて資料作りなどあったから。
いやぁ、ほんまに音楽の力は凄い。
ガッツある音楽を耳から全身に流し、最強の鎧を着たような気分になり、仕事という戦に出る。
そんな先週のBGMはこちら!
【今週の通勤BGM~僕を奮い立たせた音楽、僕を癒した音楽~vol.2】
10月15日(月)
・出勤:DEATH FILE ”Hang Myself” (1997)
- アーティスト: DEATH FILE,湯浅正俊,武田龍,市川亮介,根本勝
- 出版社/メーカー: バンダイ・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1997/04/05
- メディア: CD
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先週の3連休明けはSURVIVEでスタートした。
今週はそのSURVIVEのリーダー、NEMO氏がそれ以前に組んでいたバンド、DEATH FILEでスタート。
もう何年も中古レコード店を巡ってはCDを捜し歩いているが、まさかこの作品に出逢えるとは…。
それもSURVIVEの20周年ライヴの直後だったので、見つけた時はかなりテンション上がった!
そして聴いてみたら…もう、勢いがエグい!
圧も凄いが、分厚い!
「圧 x 厚」と言う感じ。
へヴィメタルの中でも過激なもの…デスメタル、スラッシュメタル、グラインドコアを混ぜ合わせ、撃と圧で押し進めた音。
例えるなら、あらゆる肉、鶏、牛、豚、鹿、ラムなんかを鍋に突っ込んで、火力全開で煮詰め、激辛調味料を加えたスーパー鍋かな。
ヘヴィさとスピードを併せ持つリズム(リフ)。
様々なリフを組み合わせ、曲を成立させるバンドも多いが、彼らの曲は比較的シンプルでリフ数は少ない。
しかし全然聴き飽きることなく、その必殺技のように決まってリフでどんどん攻めていく。
ギターソロはあまり無いが、そんなものは気にならない。ソロがなくても成立している。
「ギターソロがないとあかん」
なんて最近まで思っていたが、いやいやそんなことない。
DEATH FILEを聴いてみろ。かっこいいから。
このギターは、前述の通り、現SURVIVEで世界中を廻りライヴを繰り広げるNEMO氏、そしてBAT CAVE、IN FOR THE KILLにてヘヴィで尖ったギターで魅了するRYO-SUKE氏。
エクストリームな音楽で今も現役な人の誕生時はやはり、尖っていて勢いがあって、鬼気迫る。
鬼気迫ると言えば、ヴォーカルには驚いた。
この後、DEATH FILEを辞め、ベテランスラッシュメタルバンド、UNITEDに入ることになる湯浅氏。
楽曲のアグレッシヴさもあるが、ヴォーカル聴いた時、
「日本のバンドか?」
と驚いた。
グロウル、または、デス・ヴォイスという、デスメタルで聴けるその死者のような声が太い!そして早い!
筋力・肺活量は欧米人の方が圧倒的なので、日本人のそれはなかなか難しいところもあるのだが、湯浅氏の声は日本人離れしている。
これをベース弾きながら歌うんやから、ビビる。
「なんやこれ…」
と驚いている間に駅に着いた。
さぁ働こうか。
【Hang Myself (Full Album)】
DEATH FILE / Hang Myself Japanese death metal
【Waste?(Live)】
DEATH FILE /WAST?(live)
・帰宅:DEATH FILE “Hang Myself” (1997)
通勤時のBGMを紹介し、僕の大好きな音楽を知ってもらう…と言いつつ、出勤も帰宅も同じレコードってなんやねん!
と言うことではあるが、この日も帰宅してから仕事をしなければならず、穏やかな気持ちになってはいけなかったので、帰宅も過激にいこうと。
ん、やっぱDEATH FILEは凄いわ。
敢えて言うなら、このアルバムジャケットが何とも…怪しさを表現したかったのかな!?
10月16日(火)
・出勤:NEGAROBO ”Emergency” (2006)
(参照:Negarobo – Emergency (CD, Japan, 1997) | Discogs)
1980年代初めに欧米で生まれたスラッシュメタルは、日本でも盛り上がりを見せ、80年代後半から90年代にかけて、様々なバンドが生まれた。
その時代に札幌に生まれたのが、このNEGAROBO。
北海道という土地ではあるが、本州でも度々ライヴを行い、この過激で速い音楽=スラッシュメタルを愛する人々に少しずつ浸透していった。
そして満を持して自主レーベルより発表したのがこのレコード。
「スラッシュメタルが好きなら必聴!」
なんて言葉を至る所で見たので気になっていたが、なかなか見つからない。
数か月後してやっと下北沢の某店舗で発見し、迷わずレジへ。
「スピードと攻撃性」に呆気に取れられる。
この手で言うと、アメリカのSLAYERやブラジルのメタルを世界に広めたSEPULTRAの初期なんかと比較されるが、いやいや、それらと対等、または凌駕する力を持っている。
ヘヴィな鎖鎌で心をグサッと刺され、そのままぶんぶん光速で振り回される感じ!
それだけリズム(リフ)は殺傷力あり、攻撃的なのにスラッシャーからすればキャッチ―で。そして世界レベルに「重く、速い」ドラムスが暴れ回る。
いやぁ、傑作。
バンドはこの一枚を残して解散。
リーダーであり、ヴォーカル兼ギターの早坂雅史氏は現在2つのバンドを掛け持つ。1つはスラッシュメタルバンドNO MORE PAIN。
もう1つは、LOKOMOKO 9っていうサーフロックインストバンド。
なんとグアムの地ビールの公式イメージソングを書いていて、グアムでもライヴ実績有り!北海道でサーフロック、なかなか興味深い。
驚愕のドラムス、鈴木“あんぱん”政行氏は、LOUDNESSで叩いているんやけど、ここでビックリはLOUDNESSの高崎晃氏。
日本一のメタルバンドで世界で戦うような彼が、日本のアンダーグラウンドシーンをしっかりチェックしてるってところが凄いわ。
スタッフから情報を得たのかもしれないけれど、しっかりその力を見てバンドメンバーに迎え入れてるんやから。
【Nuclear】
Negarobo – Nuclear
レコード1曲目。いやもう、完璧。スラッシュメタル、暴虐の極みかな。
・帰宅:ARCH ENEMY “Burning Japan Live 1999” (2000)
ARCH ENEMYとは、スウェーデンのメロディックデスメタルバンド。
世界的に成功を納めたのは、2代目ヴォーカリストとしてアンジェラ・ゴソウという女性とは思えない恐ろしいグロウルを出すヴォーカリストになってから。
しかしここ日本では初代ヴォーカリスト、ヨハン・リーヴァ時代から人気を得ていた。
ヨハン期には3枚スタジオアルバムをリリース、その後の日本公演を収録したのは、作。
北欧からは同時期、SOILWORK, IN FLAMES, DARK TRANQUILITY, AMORPHIS, CHILDREN OF BODOMと多くの目ロディックデスメタルバンドが誕生していったが、
ARCH ENEMYは最も、「古典的なハードロック・へヴィメタル」をベースとしている。
もちろん、ヴォーカルはエクストリームで恐ろしいグロウル(デス・ヴォイス)なのだが、リーダーであるギタリストのマイケル・アモットのメタル愛が爆発したバンド。
強烈な力強さを見せる曲もあるが、メロディーが際立っているし、ギターリフ(リズム)はキャッチ―で、曲の構成は非常に分かり易い。
そして、ロック界トップの泣きのギタリスト、マイケル・シェンカー愛溢れるギターソロを弾く。
近年の作品でも、ドラムスのダニエル・アーランドソンはかなり速く、音数の多いが正確性を持ったドラムで過激性を持ってはいるものの、全体的に曲はキャッチ―さを出しているものが多く、デスメタルよりもヘヴィメタル感が強い印象。
しかし、初期はまだエクストリームさ、過激さを持っていた。
仕事で納得のいかないことがあり、怒り心頭。
帰宅後も資料作成に力をいれるべく、帰宅のBGMも過激なものにした。
それもライヴ版、強烈なパワーをできるだけ生々しく感じたかった。
このアルバムはブルータルさと尖り具合のデスメタル、整合性あるヘヴィメタルのバランスが良く、ギターソロのメロディと激のバランスも良い。
マイケルの相方であるギタリストは弟のクリスだが、世界的にも評価されている通り、2人の息はピッタリで、ツインリードでハモるパートもブレルことなく、美しいメロディーを2人で作る。
YouTubeで海賊版の映像を観てビックリしたのは、マイケルってこの頃フライングVじゃなく、レス・ポールやったこと!
10月17日(水)
・出勤:ARCH ENEMY ”Black Earth” (1996)
昨夜の流れで久々に聴きたく。
また、朝3時30分から起きて仕事をしたから、気持ちを持続させるべく、怒りを持ったデスメタルを。笑
先ほども述べたように、ARCHENE ENEMYは今も強烈なドラムスやテクニカルなギター、転調などいろんな要素を入れているものの、音楽はキャッチ―となり、エクストリームさに欠けてきた。
しかし1stアルバムはブルータルさもしっかり持ち合わせ、突進力、暗黒性を持つ。
特に、1曲目”Bury Me An Angel”から2曲目”Dark Insanity” の流れ、強烈さが素晴らしくかっこいい。
リフの押しは、マイケルが以前加入していたグラインドコアバンド、CARCASSの名盤”Heartwork”のそれに近い。
また、メロディー派のマイケルに対し、弟は理論とテクニック派。
アームの使い方や速弾きの具合は非常にスリリングで、テクニシャンアピールがいい感じ。
5曲目“Cosmic Retribution”のギターソロは中盤からアコースティックギターが登場し、哀愁に満ちたスパニッシュギターのような場面がある。
押しの強いメロディックデスメタルとなっているが、ギターリフ(リズム)はヴァラエティに富んでおり、飽きない。
実はこのCDは父親の物。デスメタルとかスラッシュとかやかましいのは好きじゃないはずだが持っていたのはきっと、BURRN!などで書いていたのだろう。
マイケル・シェンカーに影響をうけまくったギタリストの作品だと。
こんなことを言うと、日本にいる多くのARCH ENEMYファンに叩かれるが、マイケル・アモットのギターソロはなんかやらしい。
ねちっこ過ぎというか、泣きを強調しすぎて、気持ち良くないし、飽きてきた。
この1stは非常にバランスが良い。
リフもソロもブルータルさもメロディーも。
たまに聴くと劇的にテンションが上がる。
MVを観て分かったけれど、この頃はヨハン・リーヴァはベース兼ヴォーカルやったか。
【Bury Me An Angel Music Video】
Arch Enemy – Bury Me An Angel (with Johan Liiva)
・帰宅:JUDAS PRIEST ”Defenders Of The Faith” (1984)
数日ちゃんと寝れておらず、ボーッとした感じで、この疲労困憊な身体をヘヴィメタルで癒したく。クラシックなものと選んだのがこれ。
改めて聴いたけれど、スピード、テンポ、ギター、ヴォーカルレンジ、ドラマティックさのバランスが素晴らしく、名曲揃い。
【Freewheel Burning (Music Video)】
Judas Priest – Freewheel Burning (AC3 Stereo)
80年代らしいダサかっこいいビデオ。スピードとキレが抜群。
【Love Bites (Music Video)】
Judas Priest – Love Bites (AC3 Stereo)
【The Sentinel (Live)】
Judas Priest – The Sentinel (Live)
10月18日(木)
・出勤:IN FOR THE KILL ”In For The Kill” (2017)
元METAL SAFARIのヴォーカル/INA氏、ベース/TOMO氏からスタートし、元DEATHFILE、元SURVIVE、現BAT CAVEのギター/RYO-SUKE氏が加わり、何人かのメンバーチェンジを経て決まったドラムス/TORU氏による、エクストリームメタルバンド、IN FOR THE KILLのデビュー作。
昨年リリース後、もう何回も何回も聴いている。
特に出勤時の気合が欲しい時に。
パワーとアグレッシヴさがピカイチで、他のこの手のバンドと何か違う、モダンさも秘めている。
歌詞が日本語詞なのは意外だが、決して拍子抜けすることなく、過激な要素を壊さない。
むしろ日本語だからこそ、ストレートに気持ちを入れることができているようで、ヴォーカルのパワーがたまらない。
また改めてきちんと記事を書く予定のバンドなので、この辺で止めておくが、この作品はエクストリームにも関わらず、音が聴き易い。ヴォリュームを上げても耳が痛くない。
自然体で耳に優しいメタルサウンドは、この作品もそうだし、UNITEDの新作、SILVERBACK、OUTRAGEやHELL FREEZES OVERの作品もそう。
つまり、Spiritual Beastの代表でありSOLITUDEのリーダー、杉内さんが御殿場にある元映画館を改装して作ったスタジオ、TAPESTORY RECORDING STUDIOで作られた作品の音が素晴らしい。
【CHAOS (Official Music Video)】
IN FOR THE KILL : CHAOS (Official Music Video)
【Berserk Song (Official Lyric Video)】
IN FOR THE KILL “Berserk Song” Official Lyric Video
・帰宅:CRAZY KEN BAND “Going To A Go-Go” (2018)
ファンになってもう10年くらいか。
東洋一のサウンドマシーン、横山剣率いるかっこいい大人、渋くエロい大人の音楽集団、CRAZY KEN BAND。
デビュー20周年の2018年。オリジナル曲で成り立ったアルバムとしては3年振りの今作。
テーマは「支離滅裂」らしいが、CKBらしく幅広い楽曲で多作はこれまでと変わらず。
いやもう18枚もアルバムを作っているのに今回も収録曲数20曲っていうのが天才的かと。
ロック、ポップ、ソウル、レゲエ、昭和歌謡…といろんな音楽をミックスさせて仕上げた大人の音楽はいつもと変わらず。
ファンを裏切らない。
【「GOING TO A GO-GO」MUSIC VIDEO】
クレイジーケンバンド -「GOING TO A GO-GO」MUSIC VIDEO
【2018年8月1日発売 ニューアルバム「GOING TO A GO-GO」全曲紹介】
クレイジーケンバンド – 2018年8月1日発売 ニューアルバム「GOING TO A GO-GO」全曲紹介
10月19日(金)
・出勤:RAMONES ”RAMONES” (1976)
「ギターソロが無いし、シンプルなギターリフを延々と続ける単調なパンクはおもんない」
なんて考えて避けていたが、やっぱり聴いてみなあかん。
NYの伝説のパンクバンド、ラモーンズ。
めっちゃかっこえぇやん!
シンプルながら心に刺さり、心躍らすキャッチ―さ。
初期のTHE BEATLESを思わす甘い曲。
QOTSAの原曲のようなテイストのリズム。
いやいや、素晴らしい!
僕の大好きなベーシスト、OUTRAGEの安井さんも愛するバンド。
MOTORHEADのレミーが同志と言うバンド。
やっぱり僕の好きなミュージシャンの愛する音楽は、僕も虜にする。
この夜、IB89やアニマルズのナカさん,ヒッチャメンがラモーンズのカバーバンド、ラマーンズで高円寺にて演奏する。
その為、昨日の夜、ラモーンズの1stアルバム「ラモーンズの激情」を買って聴いてみた。
【Blitzkrieg Bop (Video)】
The RAMONES – Blitzkrieg Bop (Video)
・帰宅:RAMONES ”RAMONES” (1976)
ラマーンズのライヴは素晴らしかった。
興奮して暴れていたら、ヒッチャメンに呼ばれ、ステージに上がって歌ってたし笑
と言うことで帰宅もRAMONESを♪
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