“音楽を観る"という魔法 ~あなたが音楽世界をワクワク・ドキドキしながら探求する方法 ~

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僕は駆け出しの音楽ライター。「監督」という名前で、CDのレビューをいくつか書いたことがある。

そんな僕は、音楽がめっちゃ好き。

何かのバンド名を検索してこのブログに出会ったあなたも、きっと音楽が大好きだろう。

僕は、家の中や通勤中、仕事の合間など、いつでも音楽を聴いている。

音楽は僕にとってのガソリン。

耳から入った音楽は全身を駆け抜け、手や足、脳ミソや心臓にパワーを伝え回ってくれる。そのおかげで、僕は每日元気にやっていける!

ところで、あなたは音楽とどう向き合っているだろう?

作業しながら、PCやオーディオから流している?

スマートフォンや携帯音楽プレイヤーに入れて、通勤・通学やランニング中に聴いている?

いずれにせよ、何気なく音楽を聴き、元気を貰っている人がほとんどだと思う。

僕も、同じように日々音楽を楽しんでいる。

しかし、ある時気づいた。

音楽との向き合い方には、もう一つの方法(=Another Style)があるという事に。

音楽をとんでもなく面白く楽しむ魔法を発見したのだ!

それは、「音楽を観る」ということ。

音楽を観る??

いやいや。

お前何言ってるの。って?

音は目に見えない。って?

その通り。実際音楽は見えない。

音を可視化する方法として『楽譜』があるけれど、楽譜の5本線上のおたまじゃくしを見ても、音は聴こえてこない。

僕が伝えたいのは、音楽を「見る」ではなく、音楽を「観る」。

音楽を聴いていて、色が見えたり、景色が見えたことはない?

それ!その感覚!

歌詞カードを読みながら音楽を聴いていたら、頭の中にまるでPVみたいな、短編映画ができたことはない?

そうそう、それ!

歌詞を読んで、音から感じる映像を描く感じは、『楽譜』よりも、『小説』を読む感覚に近いかもしれない。

文章だけで、映像を、イメージを脳内に思い浮かべる感覚。

“音楽を観る魔法”はこうして生まれた

ここで少し、僕がこういう感覚を身に付けた経緯を話したい。

僕はもともと映画が好きで、映画館の初体験は3歳と、けっこう早い。初めて観た映画はあまり子供っぽくない「グレムリン2」。

何でこれを選んだのか分からないけれど、この可愛くも毒々しいモンスター映画が記憶の中で一番古い映画なのだ。

幼少期はウルトラマンやゴジラ、スーパー戦隊ものなどの特撮・ヒーロー系にハマり、空想の世界で自分なりのヒーローや怪獣を作って遊んでいた。

小学4年生の頃、運命を変える映画と出会った。

「スター・ウォーズ特別篇エピソード4」。特別編として追加シーンが含まれていた。

その地球で撮影したとは思えないシーンの連続に、1970年代後半に撮影したとは思えないシーンの連続に、ただただビックリした。

感情移入して映画の世界に入り込んだ僕は、ルーク・スカイウォーカーやハン・ソロと一緒に宇宙を冒険して、ドキドキ・ワクワクの連続に大興奮した。

そこから、SFやアクション映画を観たおす日々。

空想して、妄想して、自分なりのSF映画、アクション映画を脳内で作っていた。

少し音楽の話からずれたけれど、こうした幼少期の体験から、“音楽を観る魔法”が生まれたのは間違いない。

僕の人生を変えた音楽

やっと音楽の話。

中学校の頃は、今ほど音楽漬けの日々ではなかった。

ゆる~くJ-POPは聴きつつ、映画で流れたAEROSMITHを聴きつつ、映画雑誌に載っていたEMINEMやDr.Dre 50 CentなどのHIP HOPを少し聴いていたくらい。

「映画を観れば音楽を楽しめるから、別に音楽にハマることはない」。なんて思っていた。

しかし、人生を変える出会いは突然現れるもの。

高校1年生の頃にTVのCMで観た、BON JOVIの”It’s My Life”のPVにやられた。

当時15歳。

Bon Jovi – It's My Life

「なんやねん、このかっこえぇのは!!!!」

好きになればどっぷり一途にその世界を探求しまくる性格の為、とにかく音楽を聴き漁り、雑誌を読み漁り、知識をつけていった。

僕の父親は、The Beatlesから始まり、70年代のQueenやプログレッシヴロックを通過しつつ、HR/HMが大好きになった人。

そんな父親の手解きを受け、CDラックにある作品を手当たり次第に聴いていった。

地元の小学校からの友達もヴィジュアル系からHR/HMを少し噛んでたので、情報交換しつつ、高1の後半か高2の春に出会ったのが、Dream Theaterというバンド。

とんでもない技術で複雑な曲からメロディアスな曲まで演奏するバンドだ。

J-POPしか知らない人にはビックリの、最長で50分近い大曲を書き上げるバンド。

そんなへヴィメタルバンドが作ったコンセプトアルバムが僕の人生を変えた!

コンセプト・アルバムとは?

ロックには、『コンセプト・アルバム』と呼ばれるものがある。

『コンセプト・アルバム』には大きく分けて2種類ある。

  1. 同じテーマを持つ曲が集まったアルバム
  2. 10曲なら10曲全てで、一つの物語を描くアルバム

この時聴いたのが、Dream Theaterの7枚目スタジオアルバム「Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory」

2.に当てはまる、収録曲で一つの物語を描くアルバム。『輪廻転生』をテーマとした物語だった。

へヴィメタルとしてのかっこよさはもちろん、風景が簡単に目に浮かぶ曲、情景の描き方、場面転換が巧みで、その上を時に語り部のように、時にはミュージカルやオペラのように演じるヴォーカル。

僕のワクワクは止まらず、脳にあるスクリーンには、映画が流れていた。

「音楽は、耳で観る映画だ!」と気づいた瞬間だ。

Dream Theater – Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory (Instrumental Full Album)

 

メトロポリス・パート2 : シーンズ・フロム・ア・メモリー

 

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音楽に色を見るミュージシャン

世界的なへヴィメタルバンド、SlipKnotのヴォーカル、コリィ・テイラー。

彼は、確か日本唯一のハードロックヘヴィメタル雑誌で30年以上の歴史を誇る『BURRN!』という雑誌に掲載されたインタビューだったと思うが、こんなことを言っていた。

「ある曲を聴いた時、色が見えたんだ。朱色だ。そして閃き、詩を書いた。その曲こそ、“Vermillion(=朱色)”だ」

Slipknot – Vermilion [OFFICIAL VIDEO]
Slipknot – Vermilion Pt. 2 [OFFICIAL VIDEO]

音楽を観る、とはまさにこのことだ!

目を閉じて、リラックスし、耳に集中して、音楽に聴き入ろう。

すると、頭の中に色が見える。

次に風景が見え、空気や風の流れが感じられる。

街や自然の音が聴こえ、詩の通り、人物が動き出す。

あなたの頭の中には、どんなイメージが膨らみ、何が見えているだろう?

“音楽を観る”魔法は音楽業界を救う

“音楽を観る”魔法には、現代の音楽業界が失ったものを取り戻す力がある。

現代の音楽業界が失ってしまったのは、『音楽を届ける』こと。

ここで質問。 あなたは普段、どうやって新しい音楽を見つけているだろう?

雑誌でレビューを読んだり、レコード店でのポップを読んで、はたまた雑誌の紹介文を読んで、興味が出たら聴いてみる。

よっぽどコアの音楽ファンでない限り、大体はこんな感じだと思う。

よくあるスタイルだけれど、ここに大きな落とし穴がある。

それは、「限られた分野の音楽しか楽しんでいないこと」だ。

どういうことか説明したい。

まず、目には見えない音楽を人に伝えるにあたって、

一番分かりやすいのは「ジャンル」だ。

ロックやジャズ。ヒップホップにブルーズ、レゲエ・・・

ジャンルが分かると、リスナーはなんとなく「こんな音かな~」と想像できる。

昔の音楽ジャンルは少かった。

60年代や70年代なんて10個…せいぜい20個くらいだったと思う。

では、2018年現在、音楽のジャンルはいくつあると思う?

音楽のジャンル一覧 – Wikipediaを数えみて、ビックリした!

なんと約370ものジャンルがある!

これはきっと、世界中のミュージシャンが音楽の虜になって、どんどん新しい音楽を生み出したからだろう。

新しい楽器で、新しいエフェクターや機材を使って、音を探求し、昔では考えられないほどの種類が生まれたのだ。

サブジャンルも多く含まれているとは言え、370。

驚愕の数字だが、その結果、恐ろしいことが起きている。

細分化された世界の音楽しか知らない

せっかく世界には無数の音楽があり、今もなお新しい音楽がどんどん生み出されているのに、ジャンルという縛りのせいで、ほんの一部としか出会えていないのだ。

80年代から90年代にかけて全盛期を迎えたアメリカの音楽専門のケーブルテレビ『MTV』では、特にジャンルを特定せず様々なミュージックビデオが流れていた。

ラジオだってそう。

当時の人は、MTVやラジオで新しい音楽と出会っていただろう。

しかし今はどうだろう?

例えば、アマゾンでCDを買った、または検索したとする。

すると、「あなたにぴったりのおすすめ」という形で、そのバンドの別の作品やまた違うバンドのCDが紹介される。 でも、きっとそれは同じような音だろう。

既存のデータを基にコンピューターが分析し、選ぶのは似たような音なのだ。

世界にはもっともっと多くの音楽があるのに、こんなに残念なことはない。

確かに表面的なニーズは満たしていると思う。しかし、本当の意味で「音楽を届ける」には、これだけで良いのだろうか?

新たな音楽ジャンルとの出会いを生み出すのも、音楽業界の大きな役割ではないだろうか?

新たな音楽ジャンルとの出会いは、あなたの音楽世界をもっと豊かにするのではないだろうか?

では、どうすれば、人々はもっと、音楽の世界を自由に旅できるのだろうか?

好奇心全開で音楽の世界に飛び込み、いろんな音楽を発見し、楽しめるのだろうか?

答えはそう。

“音楽を観る”魔法を使えばいい!

必要なのは「音楽が好き」という心と、「空想・妄想」という力。

誰もが持っている力で、今すぐ魔法を使って音の世界を自由に旅できるのだ!

僕の好きなジャンルはへヴィメタルだが、この魔法を知ってからは、どんどん音楽自体が好きになってきた。

もちろん、好きな音、苦手な音はあるけれど、最初は苦手だった音楽も、今では大好きになっていたりする。

それもこれも、”音楽を観る”魔法のおかげ。

真剣に音楽を聴き始めて15年。僕の音楽世界は、巨大な好奇心と共に今も開拓中だ!

このブログを通して伝えたいこと

このブログでは、音楽用語は最小限に、僕が大好きな音楽を紹介する。

CDやライヴ、僕が楽しんだいろんな音楽を、

「音を聴いて何が見えるか、どんなイメージが浮かぶか」をテーマに書いていく。

もし同じバンドが好きな人なら、「こういう聴き方、観方があるのか」と知って、そのバンドをより一層楽しんでくれたら嬉しい。

また、初めて知るバンドについては、「こんな体験ができる音ってどんなんだろう。」と興味を持ち、その音楽を検索して、気に入ればぜひ、CDを買ってほしい。 そしてライヴハウスへ足を運んでほしい。

こんな気持ちで、音楽を紹介していくつもりだ。

さぁ、世界中にある音楽を、楽しんでいこう!

そして、あなただけの新しい音楽の楽しみ方(=Another style for music)を創り上げていこう!

この記事を書いた人
音楽ライター「監督」

音楽ライター。昭和の末に生まれ、平成の大阪で育ち、革ジャンを羽織り、ロックシャツを着て、ベルボトムに下駄で東京の街を闊歩する。「音楽は耳で観る映画」をテーマに、音楽から感じるイメージを文章にし、ライヴレポートやライナーを書いています。

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ANOTHER STYLE for MUSIC

コメント

  1. double_tsumuji より:

    音楽を観る、という概念に自分は最近気づき
    すごく共感できる記事でした!
    ブログデザインもクールで素敵です。

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